その4: 乗車1日目(夕食~就寝)

夕食はpm6:00からにしていたので、
6時頃にコンパートメントを出ようとしていたら、お迎えが来た。
すごい時間通りである。定時でお迎えなんてオージーじゃ無いみたいだ。
(でも、後で思ったことだが、先発の食事組が片づかないと、後発の調理ができないので、時間には食事を始めて欲しいようだ)

食事は、他のお客さんと一緒のテーブル。
初日の夕食は、クイーンズランドのタウンズビルから来たという50代ぐらいのご夫妻と一緒。
パースでは1週間滞在し、その後、アリススプリングスに行ってウルルを見てから帰るらしい。

優雅な旅だ。
気さくな方々で、慣れない英語で一生懸命話す私たちと、いろいろ会話をしてくれる。

飲み物を聞きにきたので、乗務員におすすめのビールを聞いたら、
一緒に食事をする旦那さんの方がcrownを勧めてくれた。
ちなみに、このお父さん、私がラウンジでビールを飲んでいるときに
すでにcrownを2本ほど飲んでいるのを見ている。
ビール好きのようだ。
ビール好きのチョイスに間違いは無いと思い、
このお父さんと一緒にcrownビールを頼む。
日本のビールみたいな、すっきりしたラガービールだった。

初めての食事でどんなものが出てくるか楽しみ。

前菜からメイン、デザートまで1時間以上、ゆっくり時間をかけた夕食である。

夕食のメインは、私はビースステーキとキングプラウン(エビ)を、嫁はトラウトを選択。

食事は、非常においしい。
たぶん、オーストラリアに来て始めて、オーストラリアらしい料理を食べた気がする。

あまりに、食事と会話に集中しすぎて、写真を取り忘れる
まぁ、思い出の方が大事だからよしとする

コンパートメントに帰り、うとうとしていると
車内放送で
「ラウンジがあと30分で終わるよ」という案内と、
「時計を30分戻してね」とのこと。
オーストラリアは州によって3つのタイムゾーンに分かれているので、
東部夏時間(Eastern Daylight Saving Time)から中部夏時間(Central Daylight Saving Time)に時差の調整である。
でも、列車はまだNSWを走っていて、SAに入っていない。
このインディアンパシフィック号は走っている場所と関係なく、車内サービスが独自の標準時で動いている。この、インディアンパシフィック標準時で食事の時間とかが決まるのである。

放送を聞いた後、シャワーを浴びる。
ちなみに、このシャワー、使うとシャワー&トイレブースの床が水浸しになる。
シャワーとトイレブースはこんな感じ


ドアを開けた角にトイレが、
左手に洗面台、左手上には洗面用具などが置いてある台がある



そして右手側がシャワーである


シャワーカーテンがあるけど、便器や洗面台に水がかからなくするだけ。
電車の揺れとともに、水は向こうに行ったり、こっちに来たり。
土足で生活する文化に慣れていないので、若干の違和感を覚える。
ちなみに、バスタオルは奥の小窓の中に入っていて、水に濡れないしシャワーの後すぐ取り出せる設計になっている。
狭いながらも、色々工夫してある。

そんなこんなで、1日目が終わった。
揺れる車内で就寝。

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